こんな映画観ました「ブラッド・トレイン」

かなりハチャメチャです

ブラッド・ピット主演の「ブラッド・トレイン」が公開されたので観てきました。単純ですが、ブラッド・ピットはカッコいいですね!ちなみにハルは男性ですよ(笑)数か月前から映画を観に行ったときの本編に入る前の映画宣伝でかなりやっていたので、シリアスな内容でないことはよーくわかっていたのですが、ここまでドタバタムービーだとは思いませんでした。また、この作品には真田広之サンドラ・ブロックマシ・オカなどが出演。監督はデヴィッド・リーチです。マシ・オカ?誰?という人もいると思いますが、彼は日本生まれの日本人ですが、本名は岡 政偉。6歳の頃にアメリカに渡ったのですが、国籍はまだ日本だそうです。彼を知ったのはアメリカのテレビドラマで「ハワイFIVE-0」で出演しているのを見てファンになりました。この映画では列車の車掌役で出演してます。また、サンドラブロックも出てるのですが、彼女は7月に観た「ザ・ロストシティ」にも出てました。この映画では、声は初めから出ているのですが、画面に登場するのは一番最後のシーンだけでした。真田広之は言うまでもなくハリウッド映画に多く出演しています。国際的な俳優としてハリウッドでも知られているのでしょうか。

アメリカから見た日本のイメージ

この映画の舞台は東海道新幹線「ゆかり」の中のシーンが大半です。もちろん日本でのロケはなく、99%のシーン(ひょっとしたら100%)がスタジオ内で撮影されていると思います。日本のシーンは今までに見たアメリカ映画の中の日本のイメージと同じで、見ているとかなりの違和感が・・・ 仕方がないですよね(笑)東京駅から新幹線に乗るのですが、乗る前に歩いている町並みは新橋か新宿かと思うような飲み屋街です。ハルも仕事で東京駅周辺にはよく行くのですが、あのような飲み屋街は見たことがありません。飲み屋街を上にパンすると今度は銀座のクラブのような看板がたくさん。いろいろな街を混ぜ合わせたような東京でした。

新幹線(とは言っていないのですが、それ以外の例えが思いつきません)の停車駅も、東京の次が品川は合ってます。新横浜を過ぎてから、名古屋に着くまでにいくつか停車するということは「のぞみ」ではないということですね。おそらく「ひかり」に近い列車になると思います。列車の中のシーンですが、どの車両も2+2の4列シートになってます。アメリカでは4列が標準なのでしょうか。日本はグリーン車は4列ですが普通車は2+3の5列ですからね。また、この列車の中にはバーカウンターのような施設もありました。かなり豪華な作りです(笑)

ストーリー

ブラッド・ピットが演じるレディバグ(天道虫)は、マリア・ビートルの指示で新幹線の中にあるブリーフケース(アタッシェケース)を探し出して盗み、次の駅で降りるだけの簡単な仕事のはずだったが、様々な勘違いや関係のない殺人につながるトラブルなどに巻き込まれ、京都までの大騒動に発展してしまう。これだけのエピソードをよく一つにつなげたなと思うくらい、複雑に絡み合ってきます。そしてそれはかなり以前からのやくざ間の覇権争いから発生したことがわかります。殺人シーンが多いのは個人的にはあまり好きではないのですが、血がいたることろで飛んでいます。そのためだと思いますが、映倫ではRー15指定されていますので。

最後にはハッピーエンドとは違うのですが、ちょっとホッするエンディングです。     アクション・コメディー・スリラー映画と何かの紹介で書いてありましたが、笑いながらすっきりとした映画を観たい方にお勧めです。

 

こんなコンサート行きました「第46回ピティナ・ピアノコンペティション 特級ファイナル」

将来期待されるピアニスト達

今回は「第46回ピティナ・ピアノコンペティション 特級ファイナル」に行ってきました。会場は東京、赤坂にある「サントリーホール」です。この「ピティナ・ピアノコンペティション」は、ピアノ教育者団体のピティナが主催する全国を対象とした大規模なピアノコンクールです。グレードも一番初心者のA1から今回の特級まで細かく分かれています。2018年(第42回)のグランプリにはYouTubeで「かてぃん」として活躍している角野隼斗さんや、2019年(第43回)のグランぴりには今年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでセミファイナルまで残った亀井聖矢さんなど多くの著名ピアニストを輩出しています。将来を期待されるピアニストがたくさん登場するので、聴き比べるのがとても楽しみです。

今回のオーケストラ共演は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、指揮は飯森範親さんです。また審査員長は金子勝子さん、その他8名の審査員がいるのですが、5月に聴いたばかりの田崎悦子さんがその中の一人だったのがちょっとうれしかったです。



ファイナリスト

1.森永冬香さん 東京藝術大学3年

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調

森永さんは去年もこの特級にチャレンジしたそうです。去年は2次予選まででしたが、今年は関門をいくつも超えて本選にたどり着きました。演奏はとても素直な弾き方です。音もとてもきれいです。一人目なので全体の中での位置付けはまだできません。

 

2.神宮司悠翔さん 東京藝術大学音楽学部付属音楽高校2年

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調

なんと高校生!でも彼は幼い頃から多くのコンクールに挑戦して素晴らしい実績を残してしるそうです。曲は一人目と同じなので比較しやすいです。ピアノの初めの音を聴いたときに驚きました。一人目とは全く違うピアノの音なんです。もちろんピアノは一人目の森永さんと一緒ですが、音の響きや大きさの違いがはっきりとわかります。ちなみに今回使用されたピアノはスタインウェイ&サンズでした。ただ少し音が走りがちのように聴こえてしまい、最後はオーケストラのテンポも速くなっていたようです。

ここで20分間の休憩があったのですが、ロビーをフラフラしていたら、演奏を終えた神宮司さんがロビーに出てきて知り合いに挨拶をしていました。舞台にいると大きく見えるのですが、実際は160cmくらいのおとなしそうな青年でした。

3.北村明日人さん 東京藝術大学大学院

ベートヴェン ピアノ協奏曲第4番 ト長調

ハルの好きなベートヴェンのピアノ協奏曲第4番です。出だしはとても美しいメロディー。笑顔で弾いているのが見えました。全体の演奏もとても感情のこもった内容で終わった後の拍手も、これまでの3人の中で一番大きかったです。聴いていて満足感が一番感じられました。

 

4.鶴原壮一郎さん 東京藝術大学2年

ラヴェル ピアノ協奏曲 ト長調

この曲はピアノはもちろん難曲なのですが、オーケストラの演奏もかなり難しそうでした。本選で演奏された曲はどれも難しいのですが、この曲は特にテクニックが必要で、初めの3曲と比較のポイントが全く違うので、自分の中での審査するのにとても困りました。演奏後の拍手も鶴原さんに対してはもちろんありますが、オーケストラの各パートに対しての拍手があったりしたので、主役としてのピアニストの影が薄れてしまった感がありました。

結果発表

4名の演奏が終了したのは19時20分頃でした。最終結果発表と表彰式は20時頃の予定とのアナウンスがあり、いったんホールの外へ出てみると、なんと帰る人たちの人波が・・・ 皆さん結果と表彰式を見ないで帰るんですね。こんなものなんでしょうか。少し寂しいのと驚いたのですが、ハルはしっかりと最後まで見届けて帰ります。

その前に聴衆賞とサポーター賞の投票。パンフレットについているQRコードから、最も感動した演奏者に「聴衆賞」、これから期待する演奏者に「サポーター賞」が贈られるそうです。ハルは「聴衆賞」は2番の神宮司さん、「サポーター賞」はセミファイナルで3番の北村明日人さんに投票しました。なぜかというと、おそらくグランプリは3番の北村さんが獲得すると予想したので、北村さんと同じくらい素晴らしい演奏だと感じた来年を期待しての神宮司さんにしました。また、北村さんにはこれからのますますの活躍を期待しているので、応援の意味を込めてサポーター賞にしました。

さあ、グランプリの発表です。ハルの予想通り「北村明日人」さんがグランプリに輝きました!おめでとうございます!銀賞は神宮司さん、銅賞は森永さん、4位は鶴原さんという結果でした。グランプリの北村さんは文部科学大臣賞、スタインウェイ賞も獲得しました。また、「聴衆賞」は北村さんが獲得して「サポーター賞」はセミファイナルまで残っていた「今井梨緒」さんが獲得しました。

ピアニスト達も目標はコンクールで入賞することではありません。コンクールは自分を売り込むため、あるいは実力を見せるための道具として使っているはずです。上位入賞することで多くの人たちに名前を覚えてもらい、各方面から声をかけていただき、演奏をする機会が増えて世界へ羽ばたくことができます。北村さんはもちろん本選に出場した皆さんが今後のピアノ界で名前をよく聞くようになるととても嬉しいです。      来年もまた聴きに来ようと思っています。

それでは。。。

 

こんな映画観ました「ジュラシックワールド/新たなる支配者」

「ジュラシック」シリーズ、6作目

いよいよ始まった「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」観てきました!みなさんご存じの1993年に公開された「ジュラシック・パーク」から数えて6作目です。1作目の原作はマイクル・クライトン。原作を先に読んでいたので映画を観るのがとても楽しみでした。期待通りの作品に仕上がっており、1997年には「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」が公開されました。実はこの2作はマイクル・クライトンが原作の小説を書いているのですが、それ以降の4作「ジュラシックパークⅢ」「ジュラシック・ワールド」「ジュラシック・ワールド/炎の王国」、今回の「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」は小説としての原作はありません。今回の「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」のエンドロールでも、キャラクター原案という形で名前が出てくるだけです。新たなる支配者というサブタイトルだけみると、恐竜が人間に代わって地上を支配するようになるのかと勘ぐってしましますがご安心を。人間と恐竜の共存についてが大きなテーマとなっています。

このシリーズの監督ですが、スティーブン・スピルバーグが全作品に関わっています。第1作、第2作では監督として、そして第3作から今回の第6作までは制作総指揮としてです。スピルバーグ作品が好きな人にとっても見逃せない作品となっています。

今までと違う点は

今回ももちろん恐竜はたくさん出てきます。お約束通りの場面や、方法でたくさんの人縦委が食べられたり襲われたりしています。ただ、今までの5作では人間が恐竜に襲われたり、追いかけられたりするシーンにハラハラドキドキしていたのですが、今回の作品では人と人の追いかけっこがかなり多く出てきます。例えて言うと「ミッションインポッシブル」や「007シリーズ」のように、いろいろな乗り物(バイクなど)で逃げたり、研究室に忍び込んだりとスパイ映画のようなシーンが目白押しです。アクション映画好きな私には、恐竜+アルファの楽しみがあって楽しめました。

また、今回の映画のテーマの一つとして第5作「ジュラシック・ワールド/炎の王国」に出てきた、ロックウッド氏の孫娘であるメイジー・ロックウッドの出生の秘密も明かされます。そのことはヴェロキラプトルの「ブルー」が雌だけで子供を産むのですが、子供に対しての愛情がとても強い面もこの映画の中であふれ出ています。「ブルー」ファンもぜひ観てもらいたいですね。

また、別の男女の物語もあります。あまり書いてしまうとネタバレになるので書きませんが、映画を観ているとこの二人は最後には一緒になるのかな?とわかると思います。

好きなキャラクターは

この「ジュラシック」シリーズには個性的なキャラクターが数多く出てきます。もちろんいろいろなキャラクターが出てくるからこそ、これだけの人気を博しているのですが、個人的にいいなと思うキャラクターはイアン・マルコム博士です(ジェフ・ゴールドブラム)。今回の作品でも熱い役を演じているオーウェンやクレア、エリー・サトラー博士やアラン・グラント博士、ヒールとしてのソヨナ・サントスなど多く出演しています。ただ、このイアン・マルコム博士は冷静沈着なんです。彼は第1作の「ジュラシック・パーク」から出演しており、クールでニヒルな役を演じています。熱いキャラクターに囲まれているので、よりクールさが目立ちます。服装もクールだしキャラクターもクールなので、何をするのか何を話すのかとても気になります。また、第1作から出演していて脇役ながら重要なキャラクターとしてヘンリー・ウー博士(B・D・ウォン)も注目です。彼は中国系アメリカ人です。「ジュラシック・パーク」開設時に恐竜の復活や、雌だけにして繁殖をしないようにするなど重要な研究をしています。しかし、いつの間にか雌だけで繁殖するようになってしまい、彼はその原因を突き止めて人類を救うための研究を今回の「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」で行っています。

次の作品は?

映画のエンドロールで次の作品につながるようなヒントがある場合があります。少し前に観た「007ノータイムトゥーダイ」では、映画のラストシーンでロケット弾を落とされて死んだことになっており、MI6の中で007を偲んでみんなでアルコールを飲むシーンまでありました。しかしエンドロールでは「007 will come back」というメッセージが出て、映画を観ている人たちはみんな笑っていました。「ターミネーター」の「I'll be back」も有名です。そんなこともあるので映画はエンドロールまでしっかりと観る派なのですが、今回はそれらしきメッセージはなかったようです。もし、気が付いた方がいらしたらぜひ教えてください。ということなので、このシリーズがこれで終わるのか、あるいはまだ次回作がるのかわかりませんが、私の今回のブログは終了です。

それでは、また・・・

こんなコンサート行きました「松田 彩香 ショパン 夜想曲(全曲)ピアノ・リサイタル」

これから期待のピアニスト 松田彩香さん

現在フランスの「パリ国立高等音楽院ピアノ科」に在籍している、ピアニストの松田彩香さんによる、ショパンの「夜想曲ノクターン)」全曲のピアノリサイタルを聴いてきました!松田さんはまだ23歳。様々なコンクールに入賞経歴のあるこれから期待のピアニストです。フランスを中心に活動をされているとのことですが、今回は1週間前に日本に帰国して、このリサイタルが終わった翌日にはまたフランスに戻るというハードスケジュールです。

場所は東京の市ヶ谷駅近くにある「ルーテル市ヶ谷ホール」。定員200名ほどのホールですが、コロナの第7派真っ只中ですので、一部の席を間引いて行われました。でもかなりお客様は入っていました。

ピアノは「スタインウェイ&サンズ」のフルサイズのグランドピアノです。スタインウェイ&サンズにピアノは「ハンブルグ」製と「ニューヨーク」製の2つがあるのですが、ここのピアノがどちらかはハルには判別できませんでした。写真を撮りましたので詳しい方がいましたらご確認ください。

プログラム

今回のプログラムは、ショパン(1810~1849)が生涯に作曲した夜想曲ノクターン)18曲、つまり全曲です。ピアニストの松田さんがMCで言っていたのですが、ショパンが生前に発表した曲は18曲でしたが、未発表の夜想曲ノクターン)が3曲あり、アンコールでその3曲も演奏していただいたので、ショパンが作曲した夜想曲ノクターン)全21曲を一度に聴くことができるというめったにないリサイタルでした。

プログラムは3部構成でした。第1部は作品9の3曲と、作品15の3曲。ショパンが20代前半に作曲した曲です。この6曲はよく知られた曲が多く、クラシックをあまり聴かない人でも、「アッ、聴いたことある!」と思うはずです。20分の休憩後、第2部は作品27の2曲、作品32の2曲、作品37の2曲、ショパンが20代後半に作曲した6曲が演奏されました。この6曲はあまり聞く機会がなく、ほとんど知らない曲でした。ここで再び20分の休憩。第3部では、作品48の2曲、作品55の2曲、作品62の2曲、ショパン30代に作曲された6曲でした。第3部の曲は比較的演奏される機会が多いので、聴いたことがある曲が多かったです。

演奏はとても素直な弾き方で安心して聴くことが出来ました。リサイタル(コンサート)に行って期待することは、とても興奮するか、あるいはとても安心するかのどちらかになることが多いのですが、今回のリサイタルは安心して聴くことができるタイプでした。ピアノ曲はよく聴くのですが、弾くことはできないので専門的なことはわからないのですが、高音のキーはピアノの巨匠と言われる人たちの演奏を聴いているのと同じ響きが感じられ、スタインウェイの音は安心できると改めて感じます。それは演奏する人の性格にもつながるものがあると思います。松田さんは23歳という若さを活かしたとても素直なピアノを弾くピアニストです。このまま伸びていただき、世界的に活躍したもらいたいと期待しています。

演奏で気になったことが一つ。先ほども書いたようにハルはピアノが弾けないのでピアノの特徴はよくわかっていませんが、ペダルを踏んで音を伸ばして、最後にペダルを戻すときに伸びていた音が最後に変化しているように聞こえました。これはこのピアノの特徴なのか、あるいは松田さんの癖なのかはわかりませんが、何度も同じように聞こえるのでそのたびに気になってしまいました。

ショパン好きなハル

ハルがショパンが好きになったのはいつの頃か思い出してみると、高校生の時にはショパンの曲はかなり聴いていました。というか、聴いている曲はほとんどショパンだったと言っても過言ではないです。大学生の3年から4年になる時の長期休みにヨーロッパに一人で旅行に行ったのですが、そのときにポーランドにも行きました。目的はショパンの生家を訪れることです。ワルシャワに滞在していたのですが、ショパンの生家があるのは、ワルシャワからタクシーで1時間程度だったと記憶しているのですが、ジェラゾバボーラという街です。ショパンが好きになった高校生の時からあこがれていたショパンの生家に行けただけで、とても感動した覚えがあります。その時にお土産で買ったのは石膏でできたショパンの左手のです。それだけを飾っていると知らない人が見ると不気味かもしれませんが、ハルにとっては宝物でした。ただその宝物も何回かの引っ越しのときに割れてしまい、今はもうありません・・・

有名なピアニストのリサイタルを聴くのはとても気持ちがよくなり、心も豊かになる気がしますが、今回のようにこれから伸びる若手演奏家のリサイタルを聴くと、将来どんな演奏家になるのかがとても楽しみで、長い目で応援してみようという気持ちになります。今度は何を聴きに行こうかな!

こんな本読みました。「アンドロメダ病原体-変異-」読了。 マイクル・クライトン&ダニエル・H・ウィルソン


ジュラシックパークの原作者

約2年前に出版された本ですが、「アンドロメダ病原体-変異-」読了しました。マイクル・クライトンと聞いて、アッ、あの人か!と気がつく人も多いのではないかと思いますが、「ジュラシックパーク」の作者です。私は原作を読んでから映画を観たのですが、原作から入った方には映画の違和感が強かったのではないかと思います。小説は1990年に発表され、スティーブン・スピルバーグが監督して1993年に映画が完成しました。今年には第6作目も公開される予定ですが、そのマイクル・クライトンが1969年に発表したSF小説で、1971年には映画化されています。かなり以前ですが、原作を読んで映画も観たことがあります。実は原作者のマイクル・クライトンは2008年にガンで亡くなっているのですが、原案は持っていたのだと思いますが、遺族の同意の元、ダニエル・H・ウィルソンが内容をまとめて2019年にアメリカで出版された作品です。このブログでは彼の名前の日本語表記を、出版元である早川書房が使用している「マイクル」としています。一般的には「マイケル」の方がよく目にする書き方ですが、外国語を日本語にするとどうしても発音の問題が起こったりしますね。

前作より活動範囲がかなり広い

かなり前に観た映画の記憶では、これもSF映画って言えるんだ、と思って観ていました。実は今回の「アンドロメダ病原体-変異-」ではアクションシーンと言ってもよい場面がたくさんあります。50年前の作品では動きがとても少なく、静かな中に時間が過ぎていく作品のイメージでサイレント作品として私の中では記憶に残っていたのですが、今回は映画化できるくらいの動きがあります。アマゾンのジャングルを進む場面や国際宇宙ステーションの中の場面、あるいは地上とステーションを結ぶロープの場面など、映画化したらアクションシーン満載になりそう。そう感じさせるのは翻訳力のなせる技でしょう。読んでいるとハラハラドキドキとして、小説の中の人物たちになりきりそうな雰囲気になります。今回の作品も前回化学兵器として使用しようとしていた地球外の菌が以前よりもかなり進化して、状況次第では地球が壊滅しそうな雰囲気を醸し出す内容となっています。詳細はネタばれになるので書きませんが、かなりまずい状況に追い込まれます。ただ、地球の運命を握っているのが一部のアメリカ人たちという設定は、やはり「アメリカファースト」の国ということを強く感じました。

こんなコンサート行きました「吉原麻実、2大ピアノ協奏曲を弾く」

ピアノだけで演奏するピアノ協奏曲

ピアノ協奏曲といえば、オーケストラをバックに演奏するピアノ曲ですが、今回聴いてきたのはオーケストラパートをピアノで演奏して、ピアノ協奏曲を弾くコンサートです。演奏された曲もショパンの「ピアノ協奏曲第1番 ホ短調作品11」とチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番 変ホ短調作品23」の2曲で、誰もが聞いたことのある有名な曲です。

演奏は吉原麻実さん。彼女は武蔵野音楽大学と同大学院を主席で卒業。様々なコンクールに上位入賞。この10月からはドイツのミュンスター音楽大学国家演奏家資格課程に進学予定の、将来活躍が期待される若手ピアニストです。オーケストラパートを演奏するのは、大島 夕季さん。吉原さんと同じ栃木県出身で幼い頃から同じピアノ教室に通い、大学も大学院も一緒という気ごころが知れた二人です。

2台のピアノ

場所はJR「日暮里」駅から徒歩2分にある「アートホテル日暮里」の4階にある「日暮里サニーホール」です。ホテルの中にあるホールなんて初めてでした。ホールの中に入るとステージには2台のピアノが置かれており、後で確認してみるとソロの吉原さんが弾くピアノは「ベーゼンドルファー」、オーケストラパートを弾くピアノは「ヤマハ」でした。なぜ違うピアノなのかと思いましたが、確認するすべもなくそのままになっています。ホール側の都合で同じピアノが準備できなかったのか、あるいは演奏者の希望のピアノだったのでしょうか。

 

 

演奏を聴いてみると、ベーゼンドルファーは柔らかな音色と響きなのに対して、ヤマハははっきりとした音でベーゼンドルファーに比べると硬い音に聞こえました。

演奏始まりました

1曲目はショパンです。昨年、5年に1度開催されるショパン国際ピアノコンクールの本選では、ファイナリストは1番か2番を選んで演奏するのですが、多くのファイナリストが1番を演奏していました。2位に入った反田さん4位に入った小林さん、二人とも1番を演奏していました。この曲は、始めはオーケストラパートがかなり長く続き、ピアノはいつ入るのだろうというくらい待たされます。待って待って待ってから出される初めのピアノの音は力強く深い哀愁を感じさせます。2楽章はとてもきれいな旋律が続き、3楽章でピアノとオーケストラの融合が高まり、華やかなクライマックスで曲が終わります。よかったです!

その後20分の休憩。

2曲目はチャイコフスキー。この曲も誰もが聞いたことのある有名な出だしです。スケールの大きな和音で始まるこの曲は、いつ何度聴いても心が揺さぶられます。とても美しい出だしです。2楽章は優しい旋律が続き、3楽章は躍動感あふれる旋律と、圧倒されるクライマックスです。こちらもとてもよかったです。

どちらが主導するのか

通常、ピアノ協奏曲はソロピアニストがいて、オーケストラを指揮する指揮者と呼吸を合わせて演奏しますが、今回のようなピアノソロと、オーケストラパートを弾くピアニストがいる場合、どのように曲全体をコントロールするのだろうという素朴な疑問がありました。実際に演奏を聴いてみると、どちらが主導で演奏するのでもなく、自然と呼吸を合わせた演奏となっており、自然な響きとなって聞こえてきていました。この二人が子供時代からずっと一緒にピアノを弾いてきたからでしょうか。このことについては、主催の大久保音楽事務所HPのインタビューの中でも触れられていますので、ご興味のある方は読んでみて下さい。

アンコールはガーシュインの「ラプソディーインブルー」を一部を、連弾で演奏してくださいました。またそのあとは、吉原さんのソロでもう一曲演奏がありました。曲名を確認できませんでした。。。

この2つのピアノ協奏曲のピアノだけの編曲版を聞くことが出来てとてもよかったです。編曲が誰なのかを確認することはできていないのですが、いずれにせよ私のような素人には、オーケストラと演奏してもピアノだけの演奏でもとても充実した時間を過ごすことが出来ました。演奏していただいたお二人に感謝とねぎらいを送りたいと思います。



 

こんな映画観ました「ショーシャンクの空に」

他の映画を観る予定が

こんにちは、ハルです。今週末はどんな映画を観ようかとネット検索をしていたら、「ショーシャンクの空に」を上映している映画館がありました。それも6月30日までです。ほんとうは「ロスト・シティ」か「ベイビーブローカー」を観ようかなと思っていたのですが急遽変更!それほど自宅から遠くない映画館でしたので行ってきました。

この映画が初めて上映されたのは1994年。配給はコロンビア=ワーナーです。映画のはじめと終わりにはワーナーのロゴが出て、終わりの少し前にはコロンビアの女性(?)が出てきます。以前から、名作だといわれている作品ですが、残念ながら私はまだ観たことがなく、今回は期間限定の上映のようでしたので、本来観る予定だった映画を飛ばして、この映画を観ることにしました。

ストーリー

銀行の副頭取であったアンディ(ティム・ロビンス)は妻と不倫相手を銃で殺したとの罪で起訴され、やっていないといないと訴えるが終身刑となりショーシャンク刑務所に収監される。そこでは刑務所映画によくある陰湿なイジメや刑務官による暴力が横行している。そんな中、彼に注目したレッド(モーガンフリーマン)との奇妙なつながりが徐々に生まれてくる。アンディは誰にすり寄るというわけではないが、様々な行いが周りを巻き込み彼に一目置くようになる。刑務官や所長も彼の銀行員としての能力を利用して、特に所長は裏帳簿を彼にまかせて私腹を肥やしていた。

新しく刑務所に入ってきたトミーはアンディから、別の刑務所でアンディの奥さんと不倫相手を殺したことがると話しをしていた囚人がいたとの話しを聞く。アンディは再審を所長に依頼するが、自分の不正が表に出ることを恐れ、トミーを脱獄をしようとしたとの罪で射殺してしまう。どん底にあったアンディですが、ある朝彼がいなくなっていることに気が付きました。アンディは独房の壁に収監されてから少しづつ穴を掘っていて、下水管が通っている部屋まで貫通させて、下水管を受けて脱獄した。そして、所長の裏金をすべて下ろし(その日に備えて準備をしていた)、メキシコで暮らすことにした。仮釈放されたレッドはアンディを追ってメキシコに行き、美しい海岸で再会する。

鑑賞後

思っていたより素晴らし作品でした。観てよかった。アンディが刑務所の中で信じていたことは「希望」です。希望を捨てないで常に先を見た行動をしていました。レッドは刑務所の中には「希望」などないと言っていましたが、アンディの言動を見ているうちに少しづつ考えが変わっていきます。そしてアンディは自由になるという希望を実現するための行動をコツコツと行っていきました。

映画を最後まで観て気がかりだったのは、アンディは本当に冤罪で投獄されたのかということです。映画の中ではアンディが奥さんと不倫相手を殺すシーンは出てきていませんし、トミーが聞いたという出てきますが、その男が殺すシーンもありません。誰が殺したのかは不明のままでした。その当たりは映画を観た人がそれぞれ考えてくださいという意味なのでしょうか。

もう一つ気になったシーンですが、レッドが仮釈放に向けての面談のシーンが3回出てきます(20年目、30年目、40年目)。レッドが部屋に入り面談をする人たちから座れと言われるのですが、20年目は「sit」、30年目は「sit down」、40年目は「Please sit douw」と段々と丁寧になるシーンがあります。理由は何でしょうか。その時代に合わせているのか、面談する人たちの性格なのかわかりませんが、40年目の「Please sit doun」にはにやけてしまいました。

来週は予定していた映画を観ようかなぁ。

それでは、また。