ラ・フォル・ジュルネTOKYO2023 行って来ました!

4年振りのラ・フォル・ジュルネ

2019年以来、コロナで中止になっていたクラシック音楽祭、「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2023」が開催されました!「ラ・フォル・ジュルネ」は1995年にフランスのナントで開催されていたクラシックの音楽祭を日本でも!と取り上げられて、2005年に初めて開催されました。日本語だと「熱狂の日」と訳されるそうです。

毎回、テーマが決まっていて今年のテーマは「ベートーヴェン」! なぜ「ベートーヴェン」かというと、コロナがちょうど流行し始めた2020年も開催予定だったのですが、残念ながら「ラ・フォル・ジュルネ」をはじめとしてほとんどの音楽祭が中止になりました。ベートーヴェンは1770年に現在のドイツのボンで生まれたので、生誕250周年ということで2020年のテーマは「ベートーヴェン」だったのですが、延期、延期、延期されて2023年のテーマも「ベートーヴェン」なんです。やはりクラシック音楽ベートーヴェンの存在は大きなものがあり、延期になったからテーマを変えるとうい選択肢はなかったんだろうと思います。TOKYOのラ・フォル・ジュルネは「東京国際フォーラム」をメイン会場としているのですが、周辺のエリアコンサートも幅広く行われていて、東京駅周辺の丸の内や八重洲、京橋などでも無料コンサートが行われたりしています。

天候に恵まれてたくさんの人出

私が行ったのは5月6日(土)。今年の開催は5月4日から6日までの3日間で、その最終日に行きました。東京の天気は晴れて気持ちのいい日でしたが、風が強かった!!!東京駅から歩いて国際フォーラムまで行くとフォーラムの中庭(?)はスゴイ人出!キッチンカーもたくさん出ていて、みなさん思い思いのものを食べたり飲んだり楽しんでいます。その場所にいるだけでワクワクして楽しくなります。

私がチケットを買ったのは午後からの3つの公演。まず初めはホールCで行われた、ベートーヴェン「七重奏曲 変ホ長調 op.20」。演奏は各地で活躍されている7名の精鋭です。クラリネット:吉田 誠 ホルン:水野信行 ファゴット:モリス真登 ヴァイオリン:オリヴィエ・シャルリエ ヴィオラ:川本嘉子 チェロ:マクシム・ケネソン コントラバス高橋洋太  正直言って全く知らない曲でしたが、7名のアンサンブルが素晴らしく、とても新鮮な気持ちで聴くことが出来ました。ブラボー!

次はホールAで行われた、神奈川フィルハーモニー管弦楽団 指揮リオ・クオクマン で、ベートーヴェン「シェーナとアリア「ああ不実なる人よ」op.65 ソプラノ:天羽明恵。これも聴いたことない曲でしたが、天羽明恵の美しい声に魅了されました。そして、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73「皇帝」 ピアノ:アブデル・ラーマル・エル=バシャ。ピアノ曲はよく聴くのですが、ピアノ協奏曲の中でも私の好きな1位、2位を争う曲です! 良かった! ブラボー! 

そして最後は今回のラ・フォル・ジュルネのトリを務めるのにふさわしい曲、ベートーヴェン交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱付」。演奏は同じく神奈川フィルハーモニー管弦楽団 指揮リオ:クオクマンです。このホールCは5,000名入るホールなんですが、コンサート用ではありません。そのため音質の面や音量の面で不満は残るのですが、この第9は5,000名の大ホールでも十分に聴きごたえのある迫力でした。ブラボー!です。

この神奈川フィルハーモニー管弦楽団で期待していたことがもう一つありました。それは主席ソロコンサートマスターの石田泰尚です。この人の風貌を見ると、この人がクラシック音楽を!? この人がヴァイオリンを!?と感じる人が多いと思います。ぜひ一度検索してみて下さい。その石田泰尚を聴きたかったのですがこの日のコンサートマスターは違う方でした。聴くのは次の機会にします。

とても幸せな一日を過ごすことが出来ました。来年も無事に開催できるように祈ってます。