こんな映画観ました「流浪の月」

原作を読まずに

こんにちは、ハルです。先週書いた通りに「流浪の月」を観てきました。観る前にまたまた迷ってしまったのですが、今週は何に迷ったかというと、「流浪の月」と「大河への道」です。中井貴一さんは個人的に好きだし、予告編を観てても結構面白そうだったので、チケットを購入する直前まで迷ってました。でも、ブログで「流浪の月」を観ると書いたので約束(誰に対しての約束かわかりませんが)したので予定通りにしました。

この作品にも小説の原作があり2020年に本屋大賞を獲った凪良ゆうの作品です。私は今まで映画を観てきた中で、原作が先のパターンが多かったのですが、先週もそうでしたが今週も映画が先になってしまいました。本屋大賞を獲得した作品はいくつか読んでいるのですが、残念ながらこの作品は読んでいませんでした。これからの読書予定リストに入れておかないといけませんね。

自分に重なります

主演はダブル主演のようになっており、広瀬すず松坂桃李。今の映画界で一番人気があるのではないかと思われる二人の素晴らしい演技の作品です。また、助演として横浜流星多部未華子柄本明なども出ています。

ストーリーは15年前に少女誘拐犯として逮捕されてしまった文(松坂桃李)と、誘拐されたと世間で思われていた更紗(広瀬すず)が、偶然に出会う。そこから物語は動いていきます。本当は誘拐なんかではなく、お互いが必要としていることにだんだんと気が付いていいく。ただ、お互いにはぞれぞれパートナーというべき人がいる。それ以上はネタばれになるので書きませんが、途中は観ていて心が苦しくなるようなシーンもありますが、最後はホッするというまではいきませんが、何となく救われたような気持になりました。

15年前の誘拐の状況を考えると、私が文の立場だったらどうしようかとまず考えました。私は50代のおじさん。小さい女の子を連れていたらそれだけで怪しまれます。たまにニュースで中学生や高校生が迷子になった小さい子に声をかけて家まで連れて行ったとか、親が来るまで相手をしていたとかの美談(?)をやっていますが、おじさんは迷子を見かけたときにどうすればいいのだろうと真剣に悩んでしまいます。心配になって声をかけて交番に連れていこうとしたけれど、交番に着く前に親が子供を見つけたら、子供を連れていこうとしたと交番に突き出されてしまうのではないかと恐れています。逆に、誘拐犯に間違われたやイヤだからと迷子をほおっておいて、その子が事故や犯罪に巻き込まれてしまったら、声をかけなかった自分に嫌気がさして落ち込んでしまうのではないかと思います。

この映画でも誘拐しようとした訳ではないのに誘拐犯としいて逮捕され、その後も隠れるように生活をしています。そしてまた同じパターンになりかける。あまりにも理不尽ではないかと感じることもありました。これは映画の中だけでなく、実生活でもSNSなどで中傷することが社会問題になっていますが、匿名だから何を言ってもわからないだろう、自分だとわからないだろうから好きなことを書いてやろう、自分の考えと違うから否定しても問題ないと考える人がとても増えているのではないでしょうか。ひょっとしたら、この文章を読んだだけで、気に入らないから匿名で思い切り中傷してやろうと思う人がいるかもしいれません。映画を観てそんなことを強く感じました。

演技について

この映画のキャストで特に好きな俳優はいないのですが、広瀬すず松坂桃李の演技はよかったです。広瀬すずは名前は知っていたのですがどんな演技をする人か全くしらないで見た感想としては感情表現がしっかりと伝わってくる演技をする女優さんだと感じました。また、松坂桃李はこの映画では特殊な性格の役なので普通の役の演技はわかりませんが、感情を押し殺した役をしっかりと演じているなぁと好感を持って観ることができました。もう一人気になる役者は多部未華子です。この人は以前から演技のすばらしさには定評がありますが、この映画でも文(松坂桃李)との別れのシーンはとても素晴らしい演技でした。

気になること

この映画に出ているある人が病気の設定なのですが、その病気が何なのかがはっきりとわかりませんでした。その病気の名前、症状、状況はこの映画の進行上とても重要な内容なのですごく知りたいのですが、そこは他にご覧になった方は気にならなかったのでしょうか。あるいは、どのような病気の設定かがわかっていないのは私だけでしょうか?とても気になっています。

それではまた。