こんなコンサート行きました「G.フォーレ ピアノプログラム・リサイタル」

フォーレ作品だけのリサイタル

いつもご連絡をいただく「びっくり しゃっくり」の柳橋さんからのご案内で、今回のリサイタルを聴いてきました。場所は東京「市ヶ谷」駅近くにある「ルーテル市ヶ谷ホール」です。以前のブログにも書きましたが、本来は協会のホールなのですが、リサイタルとしてもよく使われているホールです。日本福音ルーテル教会の施設で日頃は礼拝堂として使われています。座席数は200席。室内楽などを演奏するには適当な広さなのではないでしょうか。ホール所有のピアノはスタインウェイが2台、ベーゼンドルファーが1台あるそうです。またホールにはパイプオルガンも設置されており、コンサートで使用することもできるそうです。ハルはまだここのパイプオルガンの音を聴いたことがないので、機会があればぜひ聴いてみたいですね!

ピアノとパイプオルガン

プレ・リサイタル

今回のメインは和田華音さんのフォーレの「舟歌」なのですが、プレ・リサイタルとして、小室亜沙美さんのヴァイオリンの小品の演奏がありました。小室さんは現在東京現術大学音楽学部の1年に在学中。3歳よりヴァイオリンを始めたそうです。演奏された作品は、

 J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1版BWV1001 ト短調

バッハはピアノの曲はよく聴くのですが、無伴奏のヴァイオリンソナタは初めて聴きました。ピアノ曲も好きなのですが、っこのヴァイオリンソナタもバッハの特徴がよく出た曲で今度じっくりと聴いてみようと思います。演奏はとても素直な演奏で、これからのますます伸びるのではないかと期待できる小室さんです。

 

メイン・リサイタル

演奏は和田華音さんです。彼女は小室さんと同じように東京藝術大学音楽学部卒業後、同大学の大学院にも進みました。現在は、ソロ活動や後進の指導にも当たっているとのことです。

今回のプログラムのフォーレの「舟歌」ですが、全13曲ありリサイタルで全曲演奏されることはほとんどないのではないでしょうか。ハルはほとんどフォーレのことは知りません。ですが、今回この曲を聴いてとてもフワフワとした気持ちになりました。ベートーヴェンのような力強さはありませんし、モーツァルトのような優雅さもありません、ショパンのような華麗さもありません。でも聴いていると落ち着きます。そういう曲が演奏されるリサイタルはなかなかないのではないかと感じました。もともと「舟歌」はヴェネツィアなどでゴンドラの船頭が船の上で歌う歌に由来しているそうです。特徴としては8分の6拍子の緩やかなリズムです。また、「舟歌」の後はやはりフォーレの「8つの小品」です。オールフォーレプログラムもめったにないリサイタルではないでしょうか。主催者の柳橋さんとメールでやりとりしている際に、フォーレだけのプログラムでお客さんを満席にするのは難しいと言っていたのですが、なんとその日は満席です!しかも補助イスまで使っていました。この日の数日前にも柳橋さんからメールもらっていて、まだ席に余裕がありますと書いてあったのですが、そのメールを見ていたのでてっきりガラガラなのでは(失礼!)と思って会場に行きました。すると会場オープンの前から列ができているし、会場内は満席だしどこがお客さんを集めるのが大変なんだろうと思ってしまいました(笑)これも柳橋さんの営業力なんでしょうか!

和田さんの演奏はとても美しく(和田さんも美しい方です)、聴いていてうっとりする演奏でした。また、クラシックのコンサートでは珍しくMCも長めに話しをされていました。和田さんの演奏を聴く機会はあまりなさそうですが、フォーレを聴くことがあったら和田さんの演奏が重なり合って聴くことになるかもしれません。

オール、フォーレプログラム。とてもゆったりとした時間を過ごすことが出来ました!